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ここでは、日商簿記検定試験における独学、通学、通信講座の勉強方法の違いについて説明します。自分にあった方法を見つけてくださいね。
日商簿記3級と2級については、独学でも十分合格可能といえます。独学の場合には、費用がほとんどかかりません。費用といえば市販のテキストや問題集を買うくらいです。そして、自分の好きなときに好きな場所で勉強できるというメリットがあります。しかしその一方で、勉強が非効率になってしまう可能性があります。
例えば、1人で何日考えても分からなかったところが他の人に教えてもらうとすぐに理解できてしまうということもあります。ただし、日商簿記検定は受験者数が多いということもあり関連書籍などが数多く出版されています。ですから、それらを使えばほとんどの問題は解決できるでしょう。
ですが、日商簿記1級となれば話は別です。絶対に独学で合格できないというわけではありませんが、通学や通信講座を利用した場合の勉強法と市販のテキストや問題集だけの勉強法では情報量が圧倒的に違います。ですので、日商簿記1級を受験するなら通学や通信講座を選んだほうが無難でしょう。
もしも、時間とお金に余裕があるなら通学がおすすめです。しかし、そのような人はあまり多くないでしょう。日商簿記3級と2級については、独学でも十分合格可能なので無理をしてまで通学を選ぶ必要はないでしょう。
通学の良いところは、やはり会計士や税理士など専門の講師による授業を生で聴けるという点です。しかも、わからないところがあればすぐに質問して、その場で解決することができます。また、周りには同じ目標をもった仲間もいるので、それが自分のモチベーションにつながることもあるでしょう。さらに、決まった時間に教室に行かなければならないので、それが勉強のペースメーカーとして役立つという一面もあります。
一方で、通学は授業料やテキスト代、交通費などの費用がかかるのが最大のデメリットです。また、授業の場所や時間は決まっているので時間に余裕のない社会人などにとっては、選択しづらい形態といえます。わからないところをそのまま放っておいて、授業についていけなくなり途中で挫折してしまうという人もいます。
通信講座は、通学と独学のいいところを備えています。ただし、通信講座の選び方については注意が必要です。なぜかというと、業者の中には教材だけを送ってきて後は放ったらかしというところもあるからです。テレビCMなどで宣伝している大手の通信講座については、そのような心配はないと思います。通信講座には、専門で扱っている業者と通学講座も行なっている専門学校の通信講座の2通りがあります。
通学講座も行なっている専門学校の通信講座では、授業の様子を録画したDVDやインターネットなどによって教室に行かなくても授業の雰囲気を味わうことができます。また、生の講義では聞き逃してしまったらそれまでですが、DVDなどではわかりにくかったところなどを何度も繰り返し見ることができます。
通信講座では、わからないところがあると質問できない、最新の情報を入手できないと不安に思う人もいると思います。ですが、大手専門学校の通信講座ではサポート体制がしっかりしていますので、その点に関しては心配がいりません。その一方、独学に比べて費用がかかる、一人で勉強するのでモチベーションを保ちにくいなどのデメリットもあります。